現代病と言われる心の病気は薬とカウンセリングで治療可能

いろいろな原因で起こる

女の人

精神病の原因

心の病気の原因は身体的な原因と、精神的な原因に分けられます。身体的な原因は内因と外因に分けられます。内因は身体的に異常があるだろうと予測はされるが、はっきりとした原因が分かっておらず、素質的な要因、遺伝的な要因が深く関係していると考えられるものを言います。その代表的なものに統合失調症や躁うつ病があります。近年はこれらの原因がドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の異常が関係しているとの仮説が出されていて、それに基づいた薬が開発され効果を発揮しています。外因は外部からくわえられた原因をいい、脳に直接影響を及ぼす身体的な原因で内因以外のものをさします。外部から侵入してきて直接脳に作用する細菌や病原菌やアルコール、覚せい剤なども外因です。さらに脳の動脈硬化や脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など外部から侵入した原因ではなく脳そのものから発生した原因も外因です。肝硬変や肺炎といった病気が間接的、二次的に脳に影響を及ぼして精神症状を出すものも外因と呼ばれています。外因には毒物や病原菌のように外部から直接侵すもの、脳腫瘍のように脳そのものから発するもの、身体的な疾患から二次的に脳を侵してしまうものがありますが、これらはすべて外因としてまとめられています。外因によって起こってくる心の病気を外因性精神障害あるいは外因性精神病と呼んでいます。また心因による心の病気もあります。精神的、心理的、社会的な原因によって生じてくる心の病気のことで、代表的なものがノイローゼと呼ばれている症状です。

遺伝的か環境的か

心の病気の原因は大きく内因と外因、心因とに分けられますが実際の病気の発生はそれほど単純なものではありません。たとえば内因性の精神病の代表である統合失調症は、一般人口の発生率は1%くらいとされていますが、統合失調症の親を持っている子供の発病率は10%前後といわれています。これを見ると統合失調症の発病には遺伝的な要因が大きく影響していることがわかります。ですが遺伝によってのみ統合失調症が発症するのなら、一卵性双生児の場合一人が統合失調症ならば、もう一方も統合失調症にかからなければおかしいことになりますが、実際の発生率は50%弱といわれています。これは統合失調症の発病が遺伝的要因ばかりでなく、心因が関係しているからだと考えられています。統合失調症の発病状況を見てみると、そこに何らかのストレス状況を認めることが少なくありません。たとえば就職や結婚、異性問題などいろいろな理由で発病をしている人がいます。一度発病した人がストレスの状況で再発することもしばしばあります。統合失調症になる人の病前の正確にも特徴があることが知られています。それらは分裂性格と呼ばれていて、非社交的、無口、控えめ、生真面目、内気、臆病などが挙げられています。この性格の病因的な意味についてははっきりとしていませんが、性格と病気とは関係がないという説や、性格の偏りが高じて統合失調症に移行するという連続説が唱えられています。この症状はやせ形の人に多く発症していて、体型と性格は密接な関係があることから遺伝的に発症すると考える人もいます。